胸を張って迎えられる状態をつくる。
現場の空気から変えていった採用改革

| 業種 | 足場建設業 |
| 従業員数 | 100名未満 |
| ご支援内容 | 週次伴走支援 |
創業は2006年10月1日。
アートビルダー株式会社様は、まもなく20年という節目を迎えます。
足場建設を主軸に、足場販売やCAD図面作成までを手がけながら、現場の品質と向き合ってきた同社。「単価が上がりにくい」難しい業界構造の中で、アートビルダーは一貫して、仕事の質を下げる方向には進んできませんでした。
「評価されないから、適当な仕事をする、という考え方はしたくなかった。
ちゃんとした仕事をして、認めてもらう。その積み重ねしかないと思っています」今回お話を伺ったのは、創業者の宇津木社長と、入社12年目の中村さん。
会社の歩みを振り返りながら、採用との向き合い方がどう変わってきたのか、そしていま会社がどんな局面に立っているのかを語ってくださいました。
会社をどうするかは、やっぱり社長の仕事だと思う
「自分の会社を将来どうしていくのか。仲間と一緒にどう変えていくのか。そこは、やっぱり社長がリーダーシップを取るべきなんだなと、改めて思っています。」
宇津木社長が何度も口にしたのは、採用の話でありながら、突き詰めると“経営の話”だということでした。
社内にはいま、「この会社を良くしていきたい」と自分ごとで考えるメンバーが増えてきています。それは自然に生まれたものではなく、会社の状況や考えを、できるだけオープンに共有し続けてきた積み重ねでした。
一方で、社長自身のリーダーシップが弱まっていた時期があったことも、率直に振り返ります。
「反省もあります。だからこれから先は、もっと表に立って行動していきたい」
創業20年を目前にしたいまを、宇津木社長は「第何回目の創業期かわからないくらいのタイミング」と表現します。

社長が変わり、周りも一緒に変わってきた
創業当初の話題になると、中村さんはこう振り返ります。
「私が入った時から見ても、会社は変わっています。社長が変わって、それに合わせて、周りも一緒に変わってきた、という感覚があります」
誰か一人が強く引っ張る会社から、少しずつ、役割や視点を分担しながら前に進む会社へ。
個人の変化というより、組織としての成熟。その積み重ねが、現在のアートビルダーの土台になっています。

採用の向き合い方が変わったのは、「覚悟」を決めたとき
採用について話を聞くと、「この出来事が転機でした」と言える一瞬があったわけではありません。ただ、振り返ってみると、採用に対して、時間もお金も、きちんとかけて向き合うと決めた時期がありました。
現場が忙しいほど、採用は後回しになりやすい。「できる範囲で」「落ち着いたら」となってしまう。このままでは続かない。
人を迎え、育て、会社を強くしていくなら、採用を“片手間の業務”にしてはいけない。
そう腹をくくったことが、向き合い方を変えるきっかけでした。
「胸を張って仲間を迎えられる状態」を、自分たちでつくる
事務所の移転も、その流れの中にあります。プレハブの事務所から、コンビニ跡地を全面改装した空間へ。「場所を変えたから採用がうまくいった」という話ではありません。
大切だったのは、胸を張って仲間を迎えられる状態を、自分たちで整えるという判断でした。採用を、やらなければならない作業ではなく、会社として向き合う大切なテーマとして扱う。
その姿勢が、結果として採用の言葉や、社内の空気に影響していったように感じます。


「基準を下げない」。品質で選ばれる会社であるために
業界の特徴として、単価が上がりにくい構造上の難しさがあります。その中で宇津木社長が一貫して語っていたのは、仕事の質を下げる方向には行かない、ということでした。
「本当に当たり前のことですが、評価してもらえないと単価は上がらない。だからこそ、ちゃんとした仕事をして、認めてもらう。」
最近では、大手企業様やハウスメーカー様との仕事も増え始めたと言います。売上だけではなく、“自分たちの価値を、今まで以上に、外からも認めてもらうこと”。
その過程で、方向性について来れない人が出てくる現実もあります。
それでも、基準は下げない。
「同じ価値観を持った仲間を育てていきたい」
ここにあるのは排除ではなく、会社が続いていくために守るべき基準です。

知らないことを、知らないと気付くことができた
採用を“自分たちでやる”と決めても、最初からうまくいくわけではありません。中村さんは、当時の迷いをこう話します。
「自分たちの感覚だと、時間だけが過ぎていく感じがありました。どこにお金をかけるべきかも分からないし、今動いても人は来ないかもしれない、と思ってしまって。」
そんな中で大きかったのが、アトモニのサポートでした。
「やり方を教えてくれるというより、“自分たちが知らないことを、知らないと気付かせてくれた”感覚です。」
否定せずに受け止めながら、アートビルダー様にとって何が合っているのかを一緒に整理する。その伴走があったからこそ、支援が終わったあとも、求人票を自分たちで作り続け、SNS運用も内製で回せる状態になっていきました。
「自分たちの足で歩けるようになった」
この言葉は、アートビルダー様の採用姿勢をよく表しています。
足場の会社で終わらないために
足場は体力仕事です。年齢を重ねたメンバーが、安心して働き続けられる環境をつくりたい。そのために、建設業という枠にとどまらず、次のステップとなる事業や役割を少しずつ構想しています。
過去最高売上を更新した一方で、内部改善が追いついていない課題もある。だからこそ次は、利益体質を整え、堂々と還元できる仕組みをつくる。
採用も、組織も、仕組みづくりも、すべてが現在進行中です。完成された答えはありません。けれど、「どうありたいか」を共有しながら進んでいること自体が、確かな前進なのだと思います。

読者企業のみなさまへ
採用に、最初から正解はありません。
けれど、「任せきらない採用」に向き合う企業には共通点があります。
それは、採用を“作業”ではなく、
仲間を探し、文化を育て、会社を次につなぐ営みとして捉えていることです。
アトモニは採用を代行する会社ではありません。
企業の背景や文脈を理解した上で、考えを整理し、選択肢を広げる伴走者です。
まだ言葉になっていなくても構いません。
まずは、現場の温度を共有するところから、ご一緒できればと思います。
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